「cammino(カミーノ)」は、不登校や我が子の進路選択に悩む保護者の方々に寄り添うサイトです。
サイト名の「cammino」は、イタリア語で「歩み」や「道」という意味。そして、運営する私たちカナとミオの名前から名付けました。音楽を学んできた私たちだからこそ、一人ひとりのテンポや自分らしい歩みを大切にしたい、そして暗闇の中で迷う方の小さな「道しるべ」になれたらという思いを込めています。
私は、公立学校で15年間教員として働きながら、母子家庭で2人の子育てをしてきました。現在は教員を辞め、非常勤講師と学習塾の経営をしながら子どもたちと向き合っています。
教員を辞めたきっかけは、我が子が中学で不登校になったことでした。
当時の私は「忙しさを理由に、一番苦しかった我が子に寄り添えていなかったのでは」と自分を責め、後ろめたさに押し潰されそうでした。教員としてたくさんの生徒を見てきたはずなのに、自分の子どもの前では一人の親として、悩んでばかりの毎日でした。結局、我が子を全力で支える時間を作るため、教職を辞める決断をしました。
だからこそ今、同じように「自分が悪かったのでは」と自分を責めたり、先の見えない不安で押し潰されそうになっている親御さんの気持ちが痛いほどよくわかります。
学校に行くことだけが正しい選択ではありません。通信制高校をはじめ、子どもたちが自分らしく笑える選択肢はたくさんあります。
教員としての経験、そして一人の親として葛藤したリアルな体験を込めて。この「cammino」が、あなたがホッと一息つかれて、少し肩の力を抜ける場所になれたら嬉しいです。
20年間、公立高校で音楽教諭として学級担任や部活顧問を務め、多くの生徒の青春を見守ってきました。しかし私は今、通信制高校・サポート校の教壇に立っています。安定した職場を離れた理由は、音楽室で出会った「学校を去らざるを得なかった生徒たち」の存在でした。
制約が比較的少ない音楽という教科では、集団授業に埋もれがちな生徒の小さな頑張りや個性に気づくことができました。じっくり話を聞くと「集団だとパニックになるが個別なら理解できる」「人より時間がかかるだけでやり直したい」といった切実な本音が見えてきます。彼らは意欲がないのではなく、既存のシステムに合っていないだけでした。
しかし全日制高校では、出席日数やテストの点数という厳格な基準があり、学習の遅れや身体的理由、家庭環境で躓いた生徒が進路変更を迫られます。「時間をかけて向き合えば進めるのに」と、制度の壁を前に悔しさを抱え続けてきました。
「全員を同じ枠にはめるのではなく、その子のペースに合わせる場所で支えたい」。そう考え抜いて行き着いたのが通信制高校・サポート校でした。一度躓いたからといって学びや青春をあきらめる必要はありません。多様な学び場がある今だからこそ伝えたい生徒のリアルを、これからお話ししていきます。