子どもが不登校になったらどうする?親が最初に知っておきたい「サポートの輪」
子どもが突然「学校に行きたくない」と言い出したり、行けなくなったりしたとき、親は頭が真っ白になり、激しい不安に襲われます。しかし、パニックになって子どもを追い詰めてしまう前に、まずは冷静に現状を把握し、利用できるサポートに繋がることが大切です。
1. まずは「現状の把握」から。本人を問い詰めない工夫を
中学校や高校は、小学校と比べて学校での子どもの様子が見えにくく、現状を把握するのが難しい時期です。また、思春期という多感な時期でもあるため、親が「なんで行けないの?何があったの?」と問い詰めてしまうと、子どもはさらに追い詰められてしまいます。
〇担任の先生と連携する:まずは学校での様子や、直近の人間関係に変化がなかったか確認します。
〇同じクラスの親(ママ友)に聞いてみる:相談しにくい気持ちもありますが、信頼できる方に「うちの子が最近悩んでいるみたいで、何か聞いたことある?」と、子ども経由で小さな気づきがないか探ってもらうのも一つの方法です。
2. 頼れる「サポート機関」はたくさんある
不登校の悩みを家族だけで抱え込む必要はありません。専門家や外部のサポートを積極的に頼りましょう。
〇医療機関(プライマリ・ケア、小児科、精神科など):身体的な不調(頭痛や起立性障害など)が隠れているケースも多いです。学校と連携してくれるプライマリ・ケア医や、専門のクリニックを受診するのも選択肢です。
〇スクールカウンセラー:無料で利用でき、学校での様子や対応についてプロの視点からアドバイスがもらえます。学校での様子を教室で間近に見取ることも可能です。
〇児童相談所:家庭内だけで抱えきれない不安や心理的なケアについて、専門的な相談ができます。相談したらすぐに一時保護で子どもが連れていかれるのでは?と不安になるかもしれませんが、向いてる方向は同じです。子どものために何が最善か一緒に考えてくれる機関です。
〇フリースクール:学校以外の居場所として活用できます。条件を満たせば、フリースクールへの通席が「学校の出席扱い」になる制度もあります。
3. 学校に通う「多様な形」を探る
「朝から決まった時間に登校して教室で授業を受ける」だけが学校ではありません。子どもの状態に合わせて柔軟な登校スタイルを検討してみましょう。
保健室登校・別室登校:クラスの視線を避けて過ごせる場所を確保する。保護者同伴なども。
夕方登校・リモート授業:人が少なくなった時間帯にプリントを受け取りに行ったり、自宅からオンラインで参加したりすることもできます。まずはどんなことならできそうか、子どもの気持ちに寄り添いつつ、学校とも調整してみましょう。
4. 思春期特有の「謎の症状」や身体のSOS
思春期の子どもには、医学的にハッキリと原因が特定できない特有の症状が現れることがあります。例えば「クララ症候群」と呼ばれるような、足の力が急に抜けて立てなくなる症状の子ども達を何度か目にしたことがあります。原因はわからず、復帰までに数か月かかりました。ほかにも起立性調節障害、頭痛や腹痛、むかつき、摂食障害、自律神経失調症など成長期のホルモンバランスの変化やメンタルの不安定さから、様々な症状が出ることがあります。一時的なものではなく症状が続くようなら、医療機関に相談することをおすすめします。
5. 親の孤独を防ぐ「居場所」と、接し方のバランス
不登校の最大の原因は「はっきり特定できないこと」の方が圧倒的に多いのが現実です。
絶対に避けるべきなのは、子どもの状態を「単なる甘え」と決めつけることです。少しずつ前を向かせるための「適切な登校刺激」はあっても良いですが、やり方を間違えて極限まで追い詰めてしまうと、取り返しのつかない事態になりかねません。子どもが命を絶ってしまうのは、本当に一瞬の決断なのです。何よりも優先すべきは、子どもの命と心を守ることです。
そのためには、親自身が孤立しないことも重要です。自治体が開催している保護者向けの座談会や親の会に参加し、SNS上で同じ境遇の方たちと思いを共有したりすることで、親自身の心に余裕が生まれ、子どもをどっしりと見守ることができるようになります。
6.まずは休養が必要な時も
自分の子どもが不登校になって一番後悔していることがあります。それは、私自身が教師だったこともあり、たくさんのステップを知りすぎていたことで、これまで記述した内容を次から次へと実践したことです。
学校にいけない期間が長くなるとどんどん戻りにくくなってしまう
と焦っていました。しかし、大切なことをすっ飛ばしていました。心や体がSOSを出しているときはまずは休養が必要!ということです。心身が疲弊しているときには、回復するまでしっかり待つ。親にとっては不安で、もどかしく、苦しく、長い時間かもしれません。本人が、また歩き出そうとするタイミングを見逃さないよう、そっと見守ることも大切です。

